やりたいことリスト100の書き方。出てこない人のための質問

2026-10-22 | blog

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やりたいことリスト100とは、実現できるかどうかや順番を考えずに、やってみたいことを100個だけ数として書き並べた一覧のことである。 達成を目標にした計画表ではなく、自分の中にある希望の種類を並べて眺めるための紙である。達成率は、この紙の出来とは関係しない。

この記事では、100個を1回で埋めようとせずに書き切る手順と、出てこなくなったときに使う変換質問を書く。必要なのは紙とペンだけである。項目をどう実行するかという計画の立て方は扱わない。

32個で止まり、残りを「世間の正解」で埋め始める

休日の昼、ノートを開いて「やりたいことリスト100」と書く。最初の10個は速い。行きたい場所、食べたいもの、やめたい習慣。20個台でペースが落ちる。32個で止まる。

ここから起きることが、だいたい決まっている。残り68個を埋めようとして、「海外に住む」「英語を話せるようになる」「資格を取る」と書く。書いた瞬間に、それが自分の希望ではなく、どこかで見た文章だと気づく。気づくと手が止まる。結局、紙は40個くらいで閉じられ、翌週には引き出しの奥に入る。

このとき「自分にはやりたいことがない」という結論が出やすい。ただ、同じ人が旅行の計画を立てるときには行きたい店を10軒すぐ挙げられるなら、足りないのは希望ではなく、100個を取り出す形のほうかもしれない。

止まるのは、100という数に対して引き出しが1つしかないから

やりたいことリストが30個台で止まる形には、理由が2つある。

ひとつは、1回の作業で100個を埋めようとしていることである。頭の中から項目を取り出す作業は、最初の15分と45分後で取れる量がちがう。1回で埋めようとすると、後半は「埋めるために考える」時間になり、ここで世間の正解が混ざりやすい。日をまたぐと、前回出なかった種類の項目が出てくることがある。

もうひとつは、質問が1種類しかないことである。「やりたいことは何か」という問いだけで100個を出すのは、1つの引き出しを100回開ける作業に近い。問いの形を変えると、同じ人の中から別の種類の項目が出てくる。「お金が10万円増えたら」と「3時間だけ空いたら」では、出てくるものが変わる。

つまり、止まっているのは希望の量ではなく、100という数に対して作業の回数と問いの種類が足りない形のほうである。

100個を書き切る手順

1. 1回で100を目指さず、15分×3回に分ける。 1回目は量が出る。2回目は1回目に出なかった種類が出る。3回目は、2回を読んでから始めると、間を埋める形で出てくる。日は分けたほうがよいが、同じ日に午前・午後と分けても働く。

2. 紙を時間の長さで3つに区切る。 「今週できること」「今年のうちにやりたいこと」「時期を決めないこと」の3列をつくる。やりたいことは大きさがばらばらなので、1列に混ぜると「コンビニの新作を試す」と「家を建てる」が並び、後者に引っ張られて小さい項目が書きにくくなる。列を分けると、今週の列に軽い項目を遠慮なく入れられる。

3. 1行は動詞で終える。 「カメラ」ではなく「カメラを持って朝の川沿いを歩く」と書く。名詞だけで書くと、あとで読んだときに何をしたかったのか分からなくなる。動詞まで書くと、その項目が今週の列に移せるかどうかが自分で判断できる。

4. 出てこなくなったら、問いを変える。 次の5つを順に使う。
– 直近1か月で、他人の予定を聞いて「いいな」と思ったのは何か
– 直前に「やめておこう」と思って見送った予定は何か
– 急に3時間だけ空いたら、何に使うか
– 使ってよいお金が10万円増えたら、何に使うか
– 誰にも言っていないが、一度やってみたいことは何か

この5つで、だいたい20〜30個は追加できる。1つの問いにつき5個までで切り上げ、次の問いに移ると偏りにくい。

5. 100に届かなくても止める。 3回やって70個なら、70個で閉じる。最後に「70個・(日付)」と書いておく。空欄の数は失敗の記録ではなく、次に開いたときの続きの目印になる。

6. 週に1回、3記号だけで見直す。 済んだ項目に○、今はやりたくない項目に×、残す項目は何も書かない。消さずに×を付けるのは、あとで「何を自分が降ろしたのか」が見えるからである。この見直しは3分で終わる。

ここまでで、100という数は「3回分の作業」と「6種類の問い」に分解されている。

この手順が続きにくくなる場面

正直に書くと、この手順には弱い点がある。

100を埋めること自体が目的になる。 3回目の後半は、数を揃えるための項目が混ざりやすい。混ざっても害は小さいが、混ざった項目のほうが見栄えがよいため、翌週の見直しで本当の希望が埋もれることがある。見直しのときは、今週の列だけを先に読むと埋もれにくい。

書いたリストを二度と開かない。 これがいちばん多い。開かない原因は量である。70〜100行を毎週読むのは重い。先に書いた3記号の見直しを「今週の列だけ」に限定しておくと、1回3分に収まる。

項目の粒度がばらつく。 「水を飲む」と「独立する」が同じ紙に並ぶ。時間の長さで列を分けても、列の中で粒度は揃わない。揃える必要はないが、並べたときに「自分は大きいことばかり書く」「小さいことしか書かない」という偏りが見えることがあり、その偏り自体が情報になる。

世間の正解が混ざったことに、自分では気づきにくい。 書いた直後は区別できても、1週間後に読むと、どれが自分の言葉でどれが見た文章なのか分からなくなる。やりたいことが分からない状態から先に整える必要がある場合は、やりたいことが分からないときに先に整理する2つのこと、好きなことの側から入るなら大人になってから好きなことを見つける手順のほうが順番として合うことがある。

LifeOSがこの部分をどう扱うか

上の手順は紙とペンだけで完結する。難しいのはそのあとで、70個の項目を見て「このうちどれが自分にとって大事なのか」を判断する部分は、一覧を眺めるだけでは進みにくいという点にある。紙は項目を残すが、項目の重みは残さない。

LifeOS(https://app.lifeos.jp/)は、週に1回の振り返りを前提にしたサービスである。並べた項目や、週のあいだに実際に選んだ行動を材料に、AIとの対話で「なぜこの項目を今週の列に置いたのか」を言葉にしていく形になっている。やり取りを重ねると、100個の一覧の下にある自分の判断の基準が、文章として残っていく。

やりたいことを管理するアプリではない。扱うのは、並べたあとの読み方の部分である。価値観の側から入る全体像は自分の価値観の見つけ方、用意された言葉のリストから選ぶ形は価値観リストの使い方、複数の項目に順番をつける話は価値観に順位をつけるときの考え方、週1回の振り返りの全体像は週1回の振り返りのやり方にまとめてある。3分で試せるので、3回目の15分が終わった日に一度開いてみるとちょうどよい。

よくある質問

100個も思いつきません。数を減らしてもいいですか?

減らしてよい。100という数には、途中で世間の正解に頼らなければ埋まらないところまで行く、という役割があるが、そこに届かなくても並べた項目は残る。50個で止めても、列ごとの偏り(今週の列が3個しかない、など)は読み取れる。数を減らす場合は、問いの種類だけは減らさないほうがよい。手順4の5つの問いを使うと、同じ30個でも種類が広がる。

実現できそうにないことを書いてもいいですか?

書いてよい。この紙は計画表ではないので、実現可能性で選別すると、取り出せる種類がかなり狭くなる。ただし「時期を決めないこと」の列に入れておくと、今週の列を読むときに邪魔になりにくい。大きい項目は、あとで小さく分ける作業が別に必要になるが、その作業はこの紙の外でやるほうが、書き出しが止まらない。

リストを書いたあと、何から手をつければいいですか?

今週できることの列から1つだけ選ぶ形がある。選ぶ基準を決めづらい場合は、所要時間がもっとも短い項目を選ぶと、1つ済んだ状態が早くつくれる。100個を上から順に実行する形は、ほぼ続かない。項目同士を比べて順番をつける作業そのものに迷いが出る場合は、価値観に順位をつけるときの考え方のほうが先に合うことがある。