セルフコーチングのワークシートの作り方。A4一枚に入れる5つの欄

2026-10-24 | blog

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セルフコーチングのワークシートの役割は、考えを整理することではなく、毎回同じ問いが目の前に出てくる状態を作ることである。 自分で作る場合に決めることは1つで、どの欄を固定して印刷し、どの欄を毎回空のまま使うかである。

この記事で扱うのは、A4一枚を1回分として使い切る形のワークシートを自分で作る手順である。作るのは40分、1回だけ。以降は同じ紙を複製して使う。

毎回ノートの白紙から始めて、前回と違う問いを立てている

セルフコーチングを月に2回ほどやっている。やり方は分かっていて、ノートを開いて現状を書き、望む状態を書き、問いを立てて答える。

ただ、毎回白紙から始めるので、その日の気分で問いが変わる。前回は「何が足りないか」、今回は「何をやめるか」。どちらも悪くないが、2回分を並べて読んでも、同じ軸で比べられない。前回の紙を探すのにも時間がかかり、見つからないまま新しいページに書き始める。1回あたりの作業は成立しているのに、積み上がっていかない。

積み上がらないのは、問いが毎回手書きで作られているから

白紙に書く形式は、問いを選ぶ作業と答える作業を同時にやらせる。選ぶ作業は、その日の気分に左右されやすい。これは意志や集中力の問題ではなく、毎回作り直すものと、固定しておけるものが分かれていないという形式の問題である。

既成のワークシートを使えばこの問題は起きないが、こんどは自分の状況に合わない欄が残る。合わない欄が2つあると、紙の半分が空欄になって、翌回に開かなくなる。既成の書式を比べて選ぶ手順は振り返りテンプレート4種と選び方にある。

この記事は、既成のものを選ぶのではなく、自分の過去の記録から問いを3つだけ抜き出して固定する形で1枚を作る。

手順: A4一枚に5つの欄を置く(40分・1回だけ)

1. 過去の記録から、効いた問いを3つ拾う(12分)

これまでに自分でやった振り返りやセルフコーチングの記録を見て、答えが2行以上書けた問いに印を付ける。答えが1行で終わった問いは外す。印の付いた中から3つだけ選ぶ。

記録が無い場合は、先に1回だけセルフコーチングのやり方の4ステップを回してから、その回に使った問いの中から選ぶ。問いの候補が足りないときは自己理解を深める質問や週次振り返りの質問リスト20から借りてよいが、借りるのは3つまでにする。

2. 紙の上から3分の1に、その3問を固定で書く(8分)

A4の上から3分の1に、選んだ3問をそのまま書く。ここが印刷して毎回同じにする部分である。手書きで1枚作って、コピーするか写真に撮って印刷する。

問いの下に答えを書く余白を取るが、長さは指定しない。余白の大きさがそのまま、その日に書ける量になる。

3. 残りの欄を4つ置く(10分)

下の3分の2に、次の4つを置く。ここは毎回空のまま使う部分である。

  • 日付と題(1行): その日に考えることを1行で書く欄
  • 事実の欄(紙の4分の1程度): 起きたことだけを書く欄。評価や理由は書かない
  • 次の1回でやること(1行): 今日決めた動作を1つだけ書く欄
  • 次に開く日(日付1つ): この紙を次に読む日を書く欄

固定の問い3つと合わせて、欄は5つになる。欄を増やしたくなったら、増やす代わりに固定の問いを1つ外す。紙の大きさを変えないことが、この形式が重くならない条件である。

4. 1回だけ使って、空欄の出た欄を入れ替える(10分)

作った紙で1回やってみて、空欄のまま終わった欄を見る。固定の問いが空欄だったら、その問いを1つだけ別の問いに差し替える。「事実の欄」が空欄だったら、欄を小さくする。

ここまでやってから複製する。先に20枚コピーすると、合わない欄のある紙が20枚残る。

実際にやると、ここでつまずく

固定した3つの問いが、2か月で効かなくなる。 同じ問いに答え続けると、答えが前回の写しになる。そのときは問いを全部変えるのではなく、1回に1つだけ差し替える。3つ同時に変えると、前後の回を比べられなくなる。

印刷するのが面倒で、結局ノートに書く。 紙に印刷しなくても、同じ内容をメモアプリの定型文として保存しておけば成立する。固定するのは紙ではなく問いの文であって、媒体は問わない。紙とアプリの選び方そのものは別の論点になる。

「次に開く日」を書いても、その日に開かない。 日付だけでは動かないことが多い。週1回の振り返りをすでにやっているなら、その日の中に入れてしまうほうが続きやすい(週1回の振り返りのやり方)。

事実の欄に、理由や評価が混ざる。 これはほぼ全員で起きる。混ざったら消さず、理由の部分に線を引いて下の問いの欄に移す。移す作業そのものが、事実と解釈の切り分けになる。

続けにくいのは、紙を作る作業と、使う作業の手応えが違うから

1枚作る作業には、考えが進む手応えがほとんどない。40分かけてできるのは、問い3つと空欄4つの紙である。使ってみて初めて効き方が分かるため、作った直後がいちばん「これで合っているのか」が分からない時点になる。

もう一つは、固定した問いが自分に合っているかを自分で判定しにくいことである。答えが書けないのは、問いが悪いのか、その週に材料が無かったのかの区別がつかない。判定するには同じ問いを3回以上使う必要があり、そのあいだは合わない紙を使い続けることになる。1人でやる場の作り方そのものは1人で振り返るときの進め方にまとめてある。

LifeOSはこの部分をどう扱うか

LifeOSは、問いを自分で用意しなくてよい形にしている。対話の中で問いが返ってくるので、固定する問いを選ぶ作業と、効かなくなった問いを差し替える作業が要らない。週1回の振り返りの中で、前回の内容を踏まえた問いになる。

価値観や自分の軸をはっきりさせたい場合の全体像は自分の価値観の見つけ方、1回の進め方はセルフコーチングのやり方にある。まず試すなら、LifeOSのアプリで3分の対話を1回だけやってみるのが早い。

よくある質問

ワークシートはA4一枚でないといけないのですか

紙の大きさは何でもよいが、1回分で使い切る大きさにすることをこの手順では置いている。1枚に複数回を書くと、前回の答えが見えた状態で書くことになり、同じ内容が続きやすい。A4が大きいと感じるならB5でもよく、そのときは固定の問いを2つに減らす。

市販のセルフコーチングのシートを使うのと、どちらがよいですか

市販のものは問いの質が安定している一方で、合わない欄が残りやすい。自作は合う欄だけになるが、問いを自分で選ぶ必要がある。判定の目安としては、既成のものを1回使って空欄が2つ以上出たら自作に寄せるくらいで足りる。比べ方そのものは振り返りテンプレート4種と選び方で扱っている。

書いたシートはどう保管すればよいですか

この手順で必要なのは、前回の1枚だけがすぐ出てくる状態である。全部を綴じて保管する必要はない。直近の1枚をクリップで手帳の表紙裏に留めておき、それより前は箱にまとめて入れておけば、次の回の比較には足りる。