年間目標の立て方。12か月を3つの問いに分けて決める手順

2026-10-17 | blog

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年間目標とは、1年でやることを並べたリストではなく、「何をやめるか」「何を1つ増やすか」「いつ確認するか」の3つを決めた取り決めである。 達成したい姿を先に書くと数が増えやすいため、増やす前に減らす側から決める形にする。

この記事で扱うのは、60分で3つの問いに答えて、確認日を4回カレンダーに入れるまでの手順である。1月でも4月でも、期の区切りがどこでも同じ順番で使える。

1月に10個書いた目標が、3月には1つも思い出せない

年末に時間を取って、来年の目標を書いた。健康、資格、読書、貯金、家族との時間。箇条書きで10個。書いた直後は、1年の見通しが立った感覚がある。

3月の終わりに手帳を開くと、そのページを3か月ぶりに見ている。10個のうち動いているのは1つか2つ。残りは、やる気がなくなったというより、日々の判断に一度も登場しなかった。4月に書き直すが、同じ10個が少し言い方を変えて並ぶ。

この繰り返しは、目標の内容が悪いから起きているとは限らない。1年という期間に対して、確認する機会が設計されていないことから起きやすい。

年間目標が流れるのは、意志よりも「数」と「確認日」の設計

10個の目標を1年持つと、1か月あたり10個の関心を維持することになる。実際には、日々の時間は目の前の仕事と生活で埋まるため、追加で持てる関心は1つか2つに限られやすい。数が多いほど、どれも進まないまま残る。

もう1つは、確認する日が決まっていないことである。目標を書いた日は決まっている一方で、見返す日は決まっていない。見返す日がないと、次に開くのは「気になったとき」になり、それは数か月後になりやすい。

だから年間目標では、増やすものを1つに絞り、確認する日を先にカレンダーへ入れる。立てた目標が続かないときの立て直し方は目標を立てても続かないときの手順にあり、この記事は立てる側の手順を扱う。

手順: 3つの問いに60分で答える

準備: 過去1年の材料を10行だけ出す(15分)

目標を書く前に、この1年に実際に起きたことを10行書く。評価は書かず、出来事と数字だけにする。「転職活動をした(応募4社)」「引っ越した」「月に1冊くらい本を読んだ」。

10行出ないときは、カレンダーと銀行アプリの履歴を3か月ぶんだけ見る。記憶から出すより速い。過去1年をもう少し丁寧に棚卸ししたい場合は年末の棚卸しの手順のほうが細かい。

問い1: 来年「やめること」を2つ決める(15分)

最初に決めるのは、増やすものではなくやめるものである。10行の材料を見ながら、来年はやらないと決めることを2つ書く。

  • 時間の使い方(「平日の夜の動画視聴を、週2回までにする」)
  • 役割(「幹事役は今年は引き受けない」)
  • 道具(「手帳アプリは1つにして、残りは解約する」)

やめることを先に決めるのは、1年に使える時間が増えないためである。新しいことを1つ始めるには、同じくらいの時間が空いている必要がある。2つ書けないときは1つでよいが、0では次の問いが機能しにくい。

問い2: 「1つだけ増やすこと」を状態で書く(15分)

増やすのは1つにする。そして手段ではなく状態で書く。

  • ×「週3回ジムに行く」(手段)
  • ○「12月に、階段で息が上がらない状態になっている」(状態)

状態で書くと、途中で手段を変えられる。ジムが続かなくても、通勤を1駅歩く形に替えても状態は同じ方向に進む。手段で書くと、その手段が崩れた時点で目標ごと止まりやすい。

1つに絞れないときは、2つ書いてどちらかに「今年」と書く。残りには「来年以降」と書いて、同じ紙の下のほうに置く。消さずに下へ置くのは、消すと翌月また浮かんでくるからである。

問い3: 「確認する日」を4回決めて、今すぐカレンダーに入れる(15分)

最後が、この手順でいちばん効く部分である。3か月ごとに4回、確認する日を決めてカレンダーに登録する。

  • 入れる日: 3か月後・6か月後・9か月後・12か月後の、それぞれ土日のどちらか
  • 所要時間: 1回20分で足りる。タイトルは「年間目標の確認(20分)」のように、所要時間まで書く
  • 当日やること: 問い1の2つが守れているか、問い2の状態に近づいたかを、各1行で書く

カレンダーに入れるのは「覚えておく」をやめるためである。4回ぶんの登録が終わった時点で、この手順は完了とする。紙はきれいにまとめなくてよい。

実際にやると、ここでつまずく

いちばん多いのは、問い1(やめること)を飛ばして問い2から書き始めることである。増やすことのほうが書きやすいため、気づくと6個並んでいる。6個書いてしまったら消さずに、上から2つに丸をつけて、残りは「来年以降」の欄へ移す。

次に多いのが、問い2を手段で書いてしまうことである。「毎朝6時に起きる」と書いたら、横に「それができていると何が変わるか」を1行足す。その1行が状態になる。

確認日の登録では、3か月後の日付が平日になりがちである。平日の20分は取りにくいため、土日に寄せる。また、4回の登録を「毎月」に増やしたくなることがあるが、12回の予定は守りにくく、2回目以降が通知を消すだけになりやすい。月単位で見る習慣をつけたい場合は、年間目標とは分けて月次振り返りのやり方の形で回したほうが崩れにくい。

3か月後の1回目でつまずくのは、「何も進んでいない」と感じて確認そのものをやめてしまうことである。1回目の確認では、進んだかどうかよりも、問い1のやめることが守れているかだけを見るほうが続く。やめることが守れていれば、時間は空いている。

この手順の続けにくい点と、LifeOSがそこをどう扱うか

続けにくいのは、年間目標と日々の記録がつながらないところである。3か月後の確認日に、この3か月で何があったかを思い出すのは難しい。カレンダーを遡っても、予定は残っているが、何を選んだかは残っていない。

もう1つは、確認日が1回飛ぶと次が遠いことである。3か月ごとの4回は、1回飛ばすと次の確認が半年後になる。そこまで空くと、紙を探すところからやり直しになる。

LifeOSは、週1回の振り返りを前提にしていて、前の週に出た言葉を踏まえた問いが次の週に出る形になっている。年間目標でいえば、3か月分の材料が週ごとに残っていく部分がここに当たるため、確認日に思い出す作業から始める必要がない。年間目標を立てる作業を代わりにやるものではなく、立てたあとの3か月を記録として埋める位置にある。

週1回の振り返りの型から見たい場合は週1回の振り返りのやり方に手順がある。LifeOSを3分だけ試すと、週ごとの言葉がどう残るかは分かる。

よくある質問

年間目標はいくつ立てるのが適切ですか

この手順では「やめること2つ・増やすこと1つ」の計3つにしている。数の正解はないが、確認日に1行ずつ書くことを前提にすると、20分で見られるのは3〜4個までになりやすい。10個立てる場合は、そのうちどれを毎回確認するかを先に決めておくほうが、確認日が機能する。

1月以外から始めてもいいですか

同じ手順で始められる。4月や10月など期の区切りに合わせる場合は、確認日を3か月ごとに4回入れる部分だけ日付を置き換えればよい。むしろ年末年始は予定が立て込みやすいため、1〜2月のうちに準備の15分だけ済ませて、残りを後日に分ける形もある。

目標の例文を見てから書きたいのですが

この記事は期間の設計(やめる・増やす・確認日)を扱っているため、分野別の見本は載せていない。仕事と生活を分けた書き方の見本は別の記事で扱う。見本を先に見る場合は、見本をそのまま写さず、問い1(やめること)だけは自分の1年の材料から書くほうが、確認日に判断しやすくなる。